基本テクニック

スーパーマリオ64のRTAでよく使われる汎用的な基本テクニックを紹介します。スター固有の技は『よく使われる技名まとめ』をご覧ください。

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絶対知っておいたほうが良いテクニック

くぼみ入力

NINTENDO64コントローラの3Dスティックは、八角形の形をしていて、8つの角は一般的に『くぼみ』と呼ばれています。

3Dstick

このくぼみにはめる入力を『くぼみ入力』と呼んでいて、これを活用するとより安定してマリオを動かすことができます。

個別スター解説では、よく『真上』『真左』などの"真"の付く入力が出てきますが、これはくぼみ入力を意味しています。

ABずらし押しダイブ復帰

マリオのダイブ復帰は、Aボタン・Bボタンどちらでも可能です。この仕様を利用して、ダイブ復帰時にAボタンとBボタンをタイミングをずらして押すことで、より簡単に最速で復帰を出すことができます。

※スライディングからの復帰はAボタンでのみ行えるので注意してください。

ab_wf_10

ただし、マリオがダイブ復帰後に即座に歩き始める場所ではABずらし押しは望ましくありません。(てんくうのたたかい!の始めにある坂や回転リフトなど)

歩き始めた後にAボタンやBボタンを押すとマリオが別のアクションをとってしまうためです。AもしくはBボタンのどちらかで復帰するようにしましょう。

ab_bits_1 ab_bits_2

ABずらし押しテキスト送り

看板を読んだ時やNPCとの会話時などに現れるテキストは、Aボタン・Bボタンどちらでも進めることができます。

テキスト出現時にAボタンとBボタンをタイミングをずらして押すことで、より簡単に最速でテキストを進めることができます。

ab_textskip

勘違いする人が多いのですが、テキスト右下の逆三角形の表示の有無と最速でテキストを進められているかどうかは関係ないので注意しましょう。

ABスタートずらし押し

ステージに入った時に現れるスターセレクト画面では、Aボタン・Bボタン・スタートボタンのどれでもミッションを選択することができます。

なので、Aボタン・Bボタン・スタートボタンをタイミングをずらして押すことで、より簡単に最速でミッション選択できます。

ABS_starselect

処理落ち回避 / Lag Reduction

『処理落ち回避』とは、主にカメラをうまく利用して処理落ちをなくすテクニックのことをいいます。※処理落ちとは、ゲームが重くなる現象です。

『処理落ちをゼロにできるわけではないが減らすことはできる』行為は、『処理落ち軽減』と呼ぶことが多いので合わせて覚えておきましょう。

セーブしないでつづける

スターを取り終えステージの外へ出ると、『セーブしてつづける』『セーブしておわる』『セーブしないでつづける』のセーブ画面が出現します。

result_screen

『セーブしてつづける』を選択するとセーブ処理が走りラグが発生するので、『セーブしないでつづける』を選択するプレイヤーが多いです。

しかし、『セーブしないでつづける』を選択する場合、

  • 『セーブしないでつづける』を選択するまでにロスする可能性がある
  • 『セーブしないでつづける』選択後のマリオの動きが少し難しい
  • 間違えて『セーブしておわる』を選択してしまう可能性がある

というデメリットもありますので、初心者のうちは『セーブしてつづける』を選択することをオススメします。

もしくは、

  • 1枚目のスターを回収した後(1枚スターテキストが入る)
  • やみのせかいのクッパでカギを取得した後 (カギをしまうモーションが入る)

などのマリオを即動かす必要のない時のみ、『セーブしないでつづける』を選択すると良いでしょう。

坂を無理やり登るテクニック

例えば、ボムへいのせんじょうの緑の坂では、Aボタンを押しっぱなしにしてBボタンを適度に押すことで無理やり坂を登ることができます。

これは坂であれば基本的にはどこでも可能であり、よく使いますので覚えておきましょう。

ab_bob

ノーパン泳法

水中ではタイミングよくAボタンを押すことで速く泳ぐことができます。これを『ノーパン泳法』と呼んでいます。

テクニック名称は、タイミングよくAボタンを押せている場合の泳いでいる音が「ノーパン、ノーパン」と聞こえることが由来となっています。

swim

BLJ(ケツワープ)

『BLJ』とは、幅跳びを後ろ方向に向けて連続で行なうことで異常な速度を作るバグ技です。このバグ技を利用すると壁などの判定をすり抜けたりできます。

『Backwards Long Jump』(後ろ方向幅跳び)の略で、日本では『ケツワープ』とも呼ばれている技です。

blj

QJK(クイックジャンプキック) / Buffered Kick

QJKとは、マリオの動き出し時に、Aボタンを押しっぱにしたままBボタンを押すことで、AB同時押しのジャンプキックよりも高い速度でスタートできるテクニックです。

※先で紹介した『坂を無理やり登るテクニック』と混合されがちですが別物です。

QJKは初速を高くすることができるため非常に優秀で、ステージ入場後の最初のアプローチで使われることが多いです。(『主要テクニック解説』で詳しく解説しています。)

例えば、『ファイアバブルランド かざんのリフトツアー』では以下のように使います。

qjk_LLL

(1) 動き出せるようになるまでにAボタンを押しっぱにしておく。

qjk_LLL_1

(2) 動き出したらBボタンを押す。

qjk_LLL_2

Zホールド

幅跳びを出した後Zボタンを押しっぱにしながら斜面に突入すると、斜面着地時に即ジャンプ(ダイブ)を出すことができます。(通常は即ジャンプを出せません)

例えば、『ほのおのうみのクッパ ステージのみ』では以下のように使います。

hold_z

掴まりから素早く抜け出すテクニック

ボムキングやホルヘイに掴まれた場合、

  • Aボタンを連打する
  • スティックニュートラル(無入力)⇔スティック入力を繰り返す

ことで投げられる前に抜け出すことができます。

スティックをぐるぐる回すだけでは意味が無いので、注意してください。

マリオ64のことがちょっと分かってきたら覚えるテクニック

慣性JK / Speed Kick

速度がついた状態でもダイブにならずにジャンプキック(JK)を出せるテクニックです。速度を残すことができるため、上級者では必須テクニックになります。(『主要テクニック解説』で詳しく解説しています。)

たかいたかいマウンテン おばけキノコのあかコイン』では以下のように使います。

speedkick_ttm

(1) ダイブ復帰中にAボタンを押しっぱなしにしておく。

speedkick_ttm_1

(2) 地面着地後、スティックを一瞬緩めるのと同時にBボタンを押す。

speedkick_ttm_2

(3) JKが出たら即スティックをフルに倒す。

speedkick_ttm_3

慣性(一段)ジャンプ

ジャンプダイブ復帰後などの地面着地時に歩きフレームを入れずにジャンプを出すと速度を残すことができます。これを『慣性ジャンプ』と呼び、猶予は1フレームとなっています。

例えば、『ほのおのうみのクッパ ステージのみ』では以下のように使います。

speed_sj

慣性スライディング

ジャンプダイブ復帰などで一定以上の速度をつけた後、地面着地時に歩きフレームを入れずにスライディングを出すと速度を残すことができます。これを『慣性スライディング』と呼び、Zボタンを押す猶予は1フレームとなっています。

例えば、『あっちっちさばく とびまわれ8まいコイン』では以下のように使います。

speed_slidekick

着地キャンセル / Quickturn or Quickstop

ジャンプダイブ復帰などの後に地面に着地した時、3Dスティックを

  • ニュートラルにする
  • 任意の方向にちょっとだけちょっとだけ倒す
  • すぐニュートラルに戻す

とすることで、マリオの着地モーションをキャンセルするテクニックです。

このテクニックを使うと、向きたい方向に即座に振り向くことができます。(『主要テクニック解説』で詳しく解説しています。)

例えば、『バッタンキングのとりで とりかごへストーン』では以下のように使います。

quickturn_cage

(1) 浮島に到着する。

quickturn_cage_1

(2) 地面着地時に3Dスティックをニュートラルにする。

quickturn_cage_2

(3) 3Dスティックを任意の方向へちょっとだけ倒す。

quickturn_cage_3

(4) 再度3Dスティックをニュートラルに戻す。

quickturn_cage_4

(5) マリオが停止したらすぐに上入力できる。

quickturn_cage_5

※平坦な足場の場合、マリオが停止する挙動は最短で3フレームです。

上昇キャンセル

ジャンプの上昇中に足場に着地するテクニックです。余分な空中時間がなくなるのでタイム短縮することができます。(『主要テクニック解説』で詳しく解説しています。)

例えば、『バッタンキングのとりで たいほうでひとっとび』では以下のように使います。

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パンチキャンセル / Punch Cancel

マリオを停止させた状態でパンチを出した後、即スティック入力することでパンチをキャンセルするテクニックです。

パンチキャンセルには以下のようなメリットがあります。

  • 通常の歩きよりも速度が付くため、幅跳びを1フレーム速く出せるようになる
  • フワフワを倒した後などに発生する反動を消せる

しかし、メリットを出すにはパンチを出した1フレーム後にキャンセルする必要があるため、RTAでは使わなくて良いでしょう。

最速壁キック / Firsty

壁キックの猶予は5フレームありますが、最初の1フレームで蹴るのが『最速壁キック』です。

最速壁キックを決め正しい方向へスティックを倒すことでマリオの正面方向の速度が+1加算されます。(最速壁キックでない場合は速度が固定値になります)

例えば、『やみのせかいのクッパ 赤コインスター』では以下のように使います。

firsty

幅跳び後Zホールドジャンプ

幅跳びの後Zボタンを押しっぱなしにすると1フレーム速く(歩きフレーム無しで)一段ジャンプを出すことができます。

例えば、『ちびでかアイランド きょだいパックンフラワー』では以下のように使います。

LJ_z_sj

なお、幅跳び後Zホールドジャンプを使ってジャンプダイブを出したい時は、AB同時押しではなくA→Bの順で押す必要があります。(『チックタックロック グルグルかごのなかへ』の最後のジャンプダイブなど)

ヘイホー・ふわふわ慣性残し

ヘイホーやふわふわを踏む時に3Dスティックをニュートラルにしておくと慣性を残すことができます。(3Dスティックを倒し直すとその間徐々に慣性が消えます)

例えば、『あっちっちさばく いたずらハゲたかジャンゴ』では以下のように使います。

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坂でのニュートラルジャンプ

急な坂の上でジャンプをする時に3Dスティックをニュートラルにしておくと最速でジャンプをしなくても進行方向への速度が維持できます。水面からのジャンプ後によく使用されます。

例えば、『ウォーターランド クッパのせんすいかん』では以下のように使います。

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視点先行入力

ステージのロード中にCボタンを押しはじめ、ロード終了まで押したままにしておくことにより、確実に最速フレームの次のフレームで視点変更を行うことができるテクニックです。

主にボムへいのせんじょうやちびでかアイランドなど、処理落ち回避のためにステージ入場直後に視点変更が必要なステージで使用されます。

ボタンを押し始めるタイミングの目安は、スター選択画面が完全に真っ白になってからマリオがうっすら見え始める少し前まであたりです。

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その他の細かいテクニック

スターキャンセル / Double Spawn or Animation Skip

赤コインスターやシークレットスターのスター出現と同時に100枚スターを出現させるテクニックです。スター出現ムービーを1つカットできるのでタイム短縮になりますが、猶予は1フレームしかありません。

RTAだと、ボムへいのせんじょうの100枚赤コインスターで狙う場合があります。(赤コインを回収した4フレーム後に黄色コインを回収しています)

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グリッチキック / Glitchy Wall Kick(GWK)

壁キックを本来とは異なる方向に出すテクニックです。難易度が高いためRTAでは使われませんが、ワンスターRTAではよく使われます。

誰でも簡単にグリッチキックを出せるのは城内地下の以下の場所です。

gwk_30

しゃがみワープ

ワープ時に着地キャンセルの入力をした後、マリオが停止する前にしゃがむことで、立ち状態を継続するのに比べて1フレーム速くワープすることができます。

C上ブースト / C-Up Slide

視点を近めにした状態で斜面に突入する一歩手前でC上ボタンを押すと、マリオがサーフボードに乗ったようなアクションになり徐々に加速していきます。これを『C上ブースト』といいます。

例えば、『たかいたかいマウンテン おばけキノコのあかコイン+100枚コイン』では以下のように使います。

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C上一段ジャンプ

視点を近めにした状態でジャンプから着地する直前にC上ボタンを押し、着地した後にAボタンを押すことで強制的に一段ジャンプを出すことができます。

C上→Aボタンは1フレームで入力しないと成功しません。

RTAでは使われないテクニックですが、TASではよく使われています。

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C上バク宙

C上を利用することで好きな向きのバク宙を即座に出すテクニックです。

やり方は、視点を近めにしてマリオを停止させた状態で、任意の方向へのスティック入力+Zボタン+C上→Aボタンと入力するだけです。

RTAでは使われないテクニックですが、TASではときどき使われています。

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大砲照準バグ

大砲にて、照準が出現するタイミングでAボタンを押すと照準が出現しなくなるテクニックです。(Aボタンの猶予は1フレームです)

バグらない場合と少し挙動が異なるため、このテクニックを使ったほうが打ちたい位置までより速く移動させることができることもあります。

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