【マリオ64 RTA】45枚RTAの見どころ3つを紹介!

解説45枚RTA

皆さんはサブカテゴリの『45枚RTA』をご存じでしょうか。

45枚RTAとは、メインステージから3枚ずつスターを集めてラストクッパを倒すRTAです。

メインカテゴリとは一味違った部分があるのが特徴で、見ていても・プレイしても面白いカテゴリとなっています。

今回はイベントなどで45枚RTAを視聴する方に向けて、このカテゴリの概要と見どころを紹介します。ご視聴する際の一助になれば幸いです。

  • カテゴリページ: 45枚RTA
  • 目安タイム(上位プレイヤーの一発通しレベル): 36~39分台

45枚RTAとは?

マリオ64はシークレットステージやクッパステージを除くと15ステージあります。

これらをメインステージと呼び、メインステージから3枚ずつスターを回収するのが45枚RTAです。

つまり、メイン15ステージ × 各3枚ずつ = 45枚、というわけです。

45枚と聞いて、マリオ64RTAを少し知っている方は以下のように思ったかもしれません。

  • 0/1枚RTAはAny%RTA
  • 16枚RTA・31枚RTAは旧Any%RTA
  • 70枚RTAは正規最速クリアRTA
  • 120枚RTAは完全クリアRTA
  • 45枚RTAは……なに?

その答えは……「meme%RTA」です!(「ネタみたいなRTA」のような感じです)

45枚RTAは、マリオ64RTAプレイヤーが多かったニコニコ生放送にて、『ニコ生内で楽しむためのカテゴリ』として考案されました。

当時は『ニコ生競技』と呼ばれていましたが、一部の海外プレイヤーが興味を持ったことで、最終的にはspeedrun.comのサブカテゴリ扱いになりました。

こういった背景があるので、45枚RTAは旧Any%RTAでも正規最速クリアRTAなどでもなく、meme%RTAなのです。

ちなみに、このカテゴリではバグ技は一切制限されていないので、16枚RTAなどでお馴染みのミップ扉抜け階段BLJ(ケツワープ)なども見ることができます。

さて、こんな45枚RTAですが、より楽しく視聴するための見どころが3つあります。

以降でその3つを紹介しますので、頭の片隅に入れておくことをオススメします!

1. 70枚RTAに120枚RTAや短距離の要素が混じっている!

45枚RTAでは、基本的に各ステージで早く取れる3スターを回収して進みます。

これだけ聞くと「70枚RTAとほとんど同じなのでは?」と感じる方もいらっしゃると思いますが……。

実は120枚RTAや短距離の要素も混じっているのです!

具体的な要素は以下で、これらの要素に注目すると楽しめると思います。

120枚RTAの要素

例えば、ボムへいのせんじょうでは、120枚RTAでしか回収しないやまのうえのボムキングスターを回収します。

このスターは45秒程度かかる長めのスターで、ミスなく通せるか&細かいところをどれだけ詰めれるかによってタイムが大きく変わります。

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その他、かいぞくのいりえでスターを回収する必要があったり、テレサのホラーハウスおやかたテレサをさがせスターを回収したりと、120枚RTAの要素が混じっています。

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120枚RTAを走ったことのないプレイヤーが、これらスターをどこまで練習したかに注目すると面白いかもしれません。

短距離の要素

45枚RTAでは、クッパステージの赤コインスターを回収しません。

クッパのステージのみを攻略することになるので、短距離カテゴリの得意なプレイヤーはかっこよく駆け抜けてくれることでしょう。

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その他、

  • ファイアバブルランドにて、主に16枚RTAで使われるサイホーンルートを決めないといけなかったり
  • マリオ64のバグ技でお馴染みのミップ扉抜けや階段BLJがあったり

と、短距離カテゴリの実力が垣間見れる場面が多々ありますので、その点に注目するとより楽しむことができると思います!

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2. 序盤ステージに大きいルートの分かれ目がある!

具体的には『ボムへいのせんじょう』と『かいぞくのいりえ』に大きなルート分かれ目があります。

10秒以上差が付くポイントなので、プレイヤーがどのような選択をするかに注目しましょう!

ボムへいのせんじょう

このステージでは、そらのしままでぶっとべスターを回収する時に大砲を使うかどうかで大きく差が出ます。

一番速いのが『中腹ルート』と呼ばれる大砲を使わないルートです。これは70枚RTAでお馴染みなので知っている方が多いかもしれません。

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しかし、45枚RTAの場合は、大砲を使わないルートとして『頂上幅跳びルート』という珍しいものもあります。

これはボムキングのいる頂上から幅跳びを2回出して空島に行くルートであり、45枚RTAにおいてはこれでも1~2秒ほど速くなるのです。

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一番遅いのが大砲を使うルートです。最初に赤ボム兵に話しかけて大砲を開放した後、奥の大砲に入り空島へ向かうルートになります。

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ボムへいのせんじょうは一番始めに行くステージなので、見逃さないように注意してくださいね。

かいぞくのいりえ

このステージでは、いわのはしらへひとっとびスターを大砲を使って回収するかどうかで大きく差が出ます。

一番速いのが『Frame Walkingルート』と呼ばれる大砲を使わないルートです。

Frame Walkingという手元の忙しいテクニックを使って柱を無理やり登るため、初見で見たら「マリオ64らしいな」と思ってしまうこと間違いありません!

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(動画: https://www.youtube.com/watch?v=Zo6mVpWJnSg)

次に速いのが『船から幅跳びルート』と呼ばれる大砲を使わないルートです。

浮かんでいる船のフチで幅跳びを出して……。

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壁キックしてスターの足場に崖掴まりするかっこいいルートになります。

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一番遅いのが大砲を使うルートです。別スター回収中に赤ボム兵に話しかけて大砲を開放しておき、次のステージインで大砲を使ってスターを回収します。

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どのルートにおいても失敗した時用のリカバリルートが無く、ミスすると大幅ロスになります。一発で成功させられるかどうかに注目しましょう!

3. 一発勝負ならではのスターを見ることができるかも?

45枚RTAで世界最速の記録を狙うなら、各ステージで最速の3スターを回収する必要があります。

しかし一発勝負であれば、「転落死による大幅ロスを防ぐために取るスターを変更する」みたいなこともできるのです。

この柔軟性は45枚RTAならではであり、各プレイヤーがどのスターを回収するかに注目すると楽しめると思います!

以下でいくつか例を紹介します。

チックタックロック ふりこの部屋スターを赤コインスターへ変更

ふりこのへやスターの最速ルートでは、仕掛けを動かしたままスターを回収しに行きます。

しかし、ミスすると大幅ロスになりやすい上、アドリブでリカバリしなければならないので転落死しやすくなるのです……。

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これを防止するために、ミスしても致命傷になりにくく数秒しか遅くならない00ふんのあかコインスターに代替するという手があります。

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たかいたかいマウンテン みわたせばスターをてっぺんスターへ変更

はしのうえからみわたせばスターでは、最後に幅跳び壁キックするパートがあり、失敗すると転落し大幅ロスになります。

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なので、このスターをたかいたかいやまのうえスターに代替するというプレイヤーもいます。

このスターははしのうえからみわたせばスターに比べて2秒弱遅いのですが、転落する可能性がほぼゼロになるため、一発勝負向けスターとなっています。

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むすび

45枚RTAはサブカテゴリではあるものの、様々なステージが見れたり、テンポよくスターを回収して進んだりと、マリオ64好きなら見ていて楽しいRTAとなっています。

イベントや大会などでしか見ることのできないカテゴリだと思うので、少しでも興味の湧いた方はぜひ視聴してみてくださいね!