主要テクニック解説

2019年3月24日に行なわれた『マリオ64 小技・テクニック解説』の講義をまとめました。

講師は"ツララ氏"で、特に質問が多いテクニックである

  • 着地キャンセル
  • 上昇キャンセル
  • AホールドJK
  • 慣性JK

のやり方・メリットなどを解説しています。※中級者の人向けの解説です。

以下の解説動画を見つつ、各セクションをチェックしてみてください。

着地キャンセル【01:00~07:34】

概要

着地キャンセルとは、0.5秒ほどある着地モーションを歩きモーションで上書きし、着地の後隙を無くすものです。

『着キャン』と省略されて呼ばれることが多いです。海外では『Quick Turn』と呼ばれています。

着地モーション中の仕様

何もしないで立っている状態でスティックを入力すると、倒した方向にマリオを1フレームで振り向かせることができます。

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この知識を念頭に、ジャンプやダイブ復帰などの着地後を見てみます。

例えば、ジャンプの着地後は、一見すると何もしないで立っている状態に見えますが……。スティックを入力しても1フレームで振り向くことはできず、くるりと回ってしまうのです。

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ジャンプなどの着地後にすぐ振り向きたい――これを実現するのが『着地キャンセル』になります。

やり方

以下がジャンプ着地時のフレームです。

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このフレームの時にスティックをちょっとだけ倒してください。マリオが歩きモーションになると思います。

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歩きになったらすぐにスティックから指を離します。(ニュートラルにします)

すると、『何もしないで立っている状態』になり、好きな方向へマリオを向かせられるようになります。

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歩きの入力が大きすぎると、うまく止まることができず遅くなる場合もあるため、弱めの入力を意識してください。

平地で行なう完璧な着地キャンセルは以下となります。

  • 0F目: 歩きモーション1F目(歩き入力が初めて反映されたフレーム)
  • 1F目: 歩きモーション2F目
  • 2F目: マリオが何もしないで立っている状態
  • 3F目以降: 好きな方向へ入力可能に

具体例

分かりやすく差が出るのは、例えば、バッタンキングのとりでの三段かごでしょうか。

講義内では、三段かごでの着地キャンセル有り無しを比較しています。

人間の一発撮りでの比較でしたが、0.23秒の差がありました。

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上昇キャンセル【07:34~11:09】

概要

上昇行動(ジャンプや復帰など)を上の足場に吸い付くようにすることで、空中に浮く時間をなくすテクニックです。

失敗すると上の足場に頭をぶつけてタイムロスになるので、使う場合はよく練習しましょう。

やり方

上昇行動(例. 壁キック)をした後、足場の下から足場に向かってスティックを倒します。

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AホールドJK【11:09~14:46】

概要

Aボタンを押しっぱなしにした状態でBボタンを押すと出せるJK(ジャンプキック)を『AホールドJK』と呼びます。

特に、ステージ始めなどの動き出しで出すものを『QJK(クイックジャンプキック)』と呼びます。

海外ではQJKを『Buffered Kick』と呼んでいます。

メリット

■ 最初の1フレーム目で好きな方向にJKを出せること

AとBを同時に押して出すJKの場合、最初の1フレーム目で好きな方向にJKを出せませんが、

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QJKだと、最初の1フレーム目から好きな方向にJKを出すことができます。

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■ 最小JKを確実に出せること

また、AB同時押しだと、AとBを押すタイミングにずれが起きて最小JKを出せない場合もありますが、QJKを使うとそのような入力ミスが無くなります。

■ QJKのほうがマリオにより高い速度がつくこと

■ 走っても登れない坂もAホールドJKを使えば登ることができること

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慣性JK【14:46~18:04】

概要

通常はダイブが出てしまうような速度にて、JKを出すテクニックです。海外では『Speed Kick』と呼ばれています。

スティックの倒す量と入力のタイミングがあっていれば、どんなに速度がついた状態でもJKを出すことができます。

マリオの慣性を残すことができ、タイム短縮につながるので、上級者は頻繁に使っています。

やり方

速度がある程度ついた状態にして、Aボタンを押しっぱなしにしておきます。

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JKを出すタイミングで一瞬スティックを緩め、Bボタンを押してください。

Bボタンを押したらすぐにスティックを全開入力に戻しましょう。

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メリット

幅跳びやダイブは出した瞬間に決められた速度になりますが、慣性JKは現状の速度を残すことができます。

また、慣性JKは短い距離を素早く移動できるので、距離調整に使えます。

最後に【18:04~19:18】

今回紹介したテクニックは、取り入れることで『マリオの動きのキレが増す』『理論値が縮む』といった効果があります。

ただ、慣れるまでは難しいので今すぐに取り入れるものではありません。適宜取り入れていくと良いでしょう。