【マリオ64 RTA】時代は固定カメラ?! CCM雪だるまスターにて、究極の処理落ち回避が見つかる!

トピックさむいさむいマウンテン, テクニック, 歴史

2020年4月に入ったあたりから、個別スターのタイムを競う『ワンスターRTA』で更新祭りが続いている。

更新された記録の中には、例えば、

などの新しいルート・アプローチを使った記録があり、初見でそれらを視聴したら誰もが驚くはずだし、実際私もかなり驚いた。

でも、私が『最も驚いたスター』を挙げるとするならば、何の変哲もないさむいさむいマウンテン ゴロゴロゆきダルマ』(CCM 雪だるまスター)を挙げるだろう。

それはなぜか――普通のRTAでは使い道が無い『固定カメラ』が活躍したからである。

今回は、CCM雪だるまスターのポイントを確認した後、固定カメラがどのように使われたのかを見ることにする。

雪だるまスターのポイントは『最後の処理落ち回避』

このスターは以下の3つのパートに分けられる。

  • 最初~雪だるまの頭に話しかけ
  • 雪だるまの頭に話しかけ~転がり終わる
  • 転がり終わる~雪だるまが完成(スタータッチ)

このうち、『序盤のパートはリセゲーで粘れる』『中盤のパートは基本的にタイム差は無い』という理由から、最も大事なのが終盤のパートとなっている。

これだけ聞くと、「終盤のパートは、バク宙を最速で出すだけなのでは?」と思うかもしれない。もちろんそれも大事なのだが、実は、もう1点大事なことがあるのだ。

それは、『雪だるまが合体する時の処理落ちを回避すること』である。

例えば、120枚idealrunでは、横から見る視点で4ラグカウント(2フレーム)処理落ちしているのだが、

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1フレームでも速いタイムを求めるワンスタープレイヤーとっては、この2フレームさえも許せないのである。

過去には、2019年4月に『マリオ近め視点を使った完全処理落ち回避』が見つかったこともある。しかし、難易度のせいか、誰もチャレンジせず……。

「マリオ近め視点を使えば、理論上は更新できる」という状態が1年続き、2020年4月。『固定カメラで処理落ち回避』という発想からこの状態を打開したわけだ!

この発想は、ワンスターに精通していない人にとっては「新しい!」と感じるかもしれないが、実は、過去に1回だけ使われていたことがある。

『固定カメラで処理落ち回避』の原点

『固定カメラ(モード)』とは、名前の通り、カメラを固定するモードのことだ。

具体的には、Rボタンを押しっぱなしにすると、Rボタンを押した地点からカメラが動かなくなる。

人によっては、固定カメラを利用したTASなどを見たことがあると思う。

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普通のRTAでは、『モードを変更する時間が無駄』『マリオカメラが便利』という観点から、固定カメラを使うことはないのだが……。

ワンスターRTAだけは、処理落ち回避のために固定カメラを使うようになってきているのだ。

『固定カメラで処理落ち回避』――この発想の原点は、2017年7月にKyman氏により更新された『BoB そらのしままでぶっとべにある。

このスターでは、[!]箱を壊す時に、『ジュゲム視点+C左連打』で処理落ちを回避するのが一般的である。

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ただ、この処理落ち回避法は少し難しく、「完璧に決められた!」と思っても、0.5 or 1フレーム処理落ちすることがほとんどだ。

そこで登場するのが固定カメラ。

空を飛んだ後に固定カメラにすると、[!]箱が小さく映るような状態になる。(画像はKyman氏の動画から)

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この状態で[!]箱を壊すと、煙が小さく映り、処理落ちをゼロにできる。

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この発想は、しばらくの間このスターでしか使われていなかったが、最近再び注目されるようになり、

の2点で応用された。

さて、次のセクションで、本題であるCCM雪だるまスターでどのように応用されたのかを確認してみよう。

雪だるまスターに固定カメラを応用するとこうなる

このスターを更新したLiam氏の動画では、以下のように固定カメラを使っていた。

(画像は上記動画から)

(1) 滑り終わった後、そのまま奥の茶色の橋まで行く。

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(2) 反転を出し、固定カメラ(Rボタン押しっぱなし)にする。

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(3) 雪だるま合体時、煙が小さく映るので処理落ちしない!

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他の固定カメラのスターと同じく、煙のエフェクトを小さく映すことで処理落ちを回避している。

私は、待ち時間のあるスターは、待ち時間中にできる限りのことをしたい派だ。

雪だるまの頭が来るまでの待ち時間を利用している点を見て、何とも言えない満足感に駆られたことを今でも鮮明に覚えている。

むすび

固定カメラを使う発想は、まだ全然調べられていないため、しっかり調査すればいくつか使える場所が出てくると思う。

こういう話を聞いて「面白い!」と思った方は、固定カメラに限らず、ぜひ自分の手で色々調べてみてほしい。調査・考察をすることの面白さに気付けるはずだ。