RRカーペットレスを学びたい方向け 基本知識まとめ

解説120枚RTA

2023年9月にRTAで実行可能なカーペットレスセットアップが考案され、導入されるようになりました。

このセットアップは、指定された入力を原則フレーム単位で全く同じように入力する必要があったり、それがうまくいかなかった際にどうリカバリするのかを知る必要があったりと、マリオ64RTAの一般的なセットアップを学ぶ時とは異なる観点から学ぶ必要があります。

そういった基本的な知識は『レインボークルーズ てんくうのおやしき』ページでは記載しきれないため、当ページでまとめることにしました。

ちなみに、カーペットレスセットアップ以外のマクロ系セットアップ(マクロのように入力を行う必要があるセットアップ、OoTセットアップとも呼ばれる)にも同じ考え方が適用できるため、ぜひ学んで他のセットアップにも活かしてみてください。

※当ページでは、OJセットアップを前提に解説しますが、他のセットアップでも共通した内容になります。

※序盤の解説は上下左右くぼみのみの入力パターンを前提としています。途中から斜めくぼみについても解説しています。

※GWK=グリッチキックの略です。

1回目のGWKまでの基本解説

このパートは動画での解説のほうが分かりやすいため、以下動画でフレームパーフェクトが必要な箇所や意識するべき箇所などをまとめました。

前提として、どのセットアップにおいても、灰色の足場に到着してからセットアップが始まります。

※動画で分かる通り、OJセットアップは三段ジャンプ部分が難しいため、その対策として三段をポーズで固定化するDJセットアップが考案されました。

この操作をベースに、よりタイムを縮めるためのコツがあるので、それらを全て導入すると以下の動画のような早さになります。

ハイハイ2fの補足解説

ハイハイに関しては、先の解説動画の通り左方向へ2fが標準です。

しかし、1f→1fの2f(以下1f1f)、3f→-1fの2f(以下3f1f)、1f→2f→-1f(以下1f2f1f)の2fでも同じマリオの角度を作ることができるため、条件によってはそのままセットアップをやり直さずに続行することができます。

1f1fの例は以下の通りです。

1f1f例

条件がある理由は、1f1f・3f1f・1f2f1fだと2fと比べ座標が微妙に異なることから、2fの時にはうまくいく入力パターンが1f1f・3f1f・1f2f1fの時でも成功させられるかどうかは入力パターン次第であるためです。

入力パターンの意味や、1f1f・3f1f・1f2f1fでも互換性があるかどうかの調べ方は『ハイハイの互換性の調べ方』をご確認ください。

ちなみに、ここでは割愛しますが、セットアップによっては、スティック全開での2fとスティック全開1f中途半端1fとでも話が変わってくるので、より安定化させるにはそのあたりも覚えると良いでしょう。

入力パターンとは何か?

1回目のGWKの後、スティックを決められた方向に倒していくことで2回目のGWKを出すことができます。

例えば、OJセットアップでは、1回目のGWKにて4f目で壁キック→真上に12f進む→真下に8f進む→真右に倒しっぱなしにすると、最後真右に切り替えてから2f後に2回目のGWKが出ます。

この一連の入力を『入力パターン』と呼んでおり、上記例であれば『B3U12D8R2』という表記となります。

カーペットレスセットアップの話題が出た際に、この呪文のような文字列を見かけたことがあるかもしれませんが、入力をより端的に表現するための文字列となっています。

表記 意味
B3 Bonk(ぶつかり)のフレームが3fという意味、壁キック4f目のこと。※最速壁キックだとB0。
U12 UP(真上)のフレームが12fという意味。
D8 DOWN(真下)のフレームが8fという意味。
R2 RIGHT(真右)のフレームが2fという意味。この場合は、最後真右2f後に2回目のGWKが出る。

ちなみに、各セットアップごとの入力パターンは『Carpetless Dictionary』にまとまっています。以下が読み方となります。

表記 意味
B Bonk(ぶつかり)
U UP(真上)
D DOWN(真下)
L LEFT(真左)
R RIGHT(真右)
UL UP LEFT(左上)
UR UP RIGHT(右上)
DL DOWN LEFT(左下)
DR DOWN RIGHT(右下)

メイン入力パターンと壁キックの猶予フレーム

入力パターンは各セットアップごとに存在しており、例えばハイハイ2fのOJセットアップだと2,607個(斜めくぼみ含まず)見つかっています。

このうち、基準となる入力パターン(メインの入力パターン)とリカバリの入力パターンを覚えるのが一般的です。

数千個あるうちどの入力パターンを選ぶかについては、各走者が開拓した結果としてある程度絞られているので、まずはそれから覚えるのが効率的だと思います。

実際の候補に関しては、以下の解説動画(斜めくぼみ登場前のもの)や『レインボークルーズ てんくうのおやしき』ページをご確認ください。

メイン入力パターンの探し方

セットアップを決めるだけであればここまでの知識で十分ですが、メイン入力パターンの探し方を知っておくとより理解が深まるので、OJセットアップ(ハイハイ2f)を例に紹介しましょう。

2,607個の入力パターンは、Carpetless Dictionaryのorthjones2f(左上で選択)で見ることができます。

このうち、メインの入力パターンにするべきなのは、切替回数が少ないもの(スティックの変更が少ないもの)です。切替タイミングは猶予1fなので、切替回数が少ないほうがより簡単であるためです。

Dir. Changesが切替回数のことです。Dir. Changesの低い順にソートすると以下のテーブルになります。

OJセットアップ(ハイハイ2f)の最小は2切替。メインの候補は『B3U12D8R2』と『B0U11D8R4』の2つです。

carpetless-setup-basic-knowledge-1

このうちどちらを選ぶかは、以下の2つを見て決めるのが一般的です。

(1) 2回目のGWK時の猶予フレーム数が多いほうを選択。
(2) (1)が同じ場合はリカバリの入力パターン数ややりやすさ、ハイハイの互換性、入力切替までのフレーム数で選択。
※切替タイミングが手前だとその後もAボタンを持続する必要があります。詳細は『壁キックのAボタン持続を忘れずに!』をご確認ください。

(2)に関しては、Height列を見ると分かります。Heightは2回目のGWK時の高さを示します。

carpetless-setup-basic-knowledge-2

以下の表と照らし合わせるとHeight5444のB3U12D8R2は猶予2f、Height5430のB0U11D8R4は猶予1f(最速壁キック必須)だということが分かります。

ここまでの情報だと猶予2fのB3U12D8R2をメインの入力パターンとして選ぶのが良さそうです。

高さ 猶予
~5410.0 屋根に乗れない
5410.1~5436 猶予1f(最速壁キック必須)
5437~5466 猶予2f
5467~ 猶予3f以上

ハイハイの互換性の調べ方

ここまで調べたら、ハイハイの互換性についても調べておきましょう。

Carpetless Dictionaryにて、左上からorthjones1f1fを選ぶと1f1fハイハイでの入力パターンを見ることができます。

先ほどのB3U12D8R2が存在するため、互換性があると分かります。

carpetless-setup-basic-knowledge-3

同じ要領で3f1fハイハイも見てみます。こちらも同様にB3U12D8R2が存在するため、互換性があると分かります。

逆にB0U11D8R4は存在しないので、互換性の側面からもB3U12D8R2のほうが優秀だと分かります。

carpetless-setup-basic-knowledge-4

最後に1f2f1fハイハイも見てみます。こちらも同様にB3U12D8R2が存在するため、互換性があると分かります。

逆にB0U11D8R4は存在しないので、互換性の側面からもB3U12D8R2のほうが優秀だと分かります。

carpetless-setup-basic-knowledge-5

以上から、OJセットアップを用いる場合はB3U12D8R2をメインの入力パターンにするのがベストだといえます。

実際、OJセットアップを使っている走者はこのパターンを使っています。

※当セクションではOJセットアップを例にしましたが、他のセットアップにおいても同じ工程でメイン入力パターンを決めるのが一般的です。

うまくいかなかった時のためのリカバリ入力パターン

メイン入力パターンがうまくいかなかった場合に備えて、リカバリ入力パターンも覚えるのが一般的です。

しかしながら、どこまでのリカバリを想定するかは、暗記力が問われる部分でもあるため走者により異なります。

王道なのは、以下4種類の入力パターンを覚えることでしょうか。要するにメインとそのリカバリ、メイン±1f壁キックとそのリカバリの4種類を覚えるという意味です。

メイン±1f壁キックに関しては、緊張すると1f入力が早くなることが多いので、1f早い入力パターンを覚える走者のほうが多いと思います。

(1) メイン入力パターンを覚える(OJセットアップならB3U12D8R2)
(2) (1)実行時に通り越した場合のリカバリ入力パターンを覚える
(3) (1)実行時に1f早く/遅く壁を蹴ってしまった場合のリカバリ入力パターンを覚える
(4) (3)実行時に通り越した場合のリカバリ入力パターンを覚える

ちなみに、セットアップによっては簡単めの(2)~(4)が存在しない場合もあるので、その時は少し難しいリカバリを覚えるか・覚えずに捨てるかを考えていくことになります。

リカバリ入力パターンの探し方

せっかくなので、OJセットアップ(ハイハイ2f)を例にリカバリ入力パターンを探してみましょう。斜めくぼみ無しを前提としています。

先のセクションで紹介した通り、メイン入力パターンはB3U12D8R2です。

第一に考えられるミスは、B3U12を狙おうとしたが通り越してしまったパターンでしょう。先の(2)のことです。

このパターンを想定して、B3U13以降のパターンがあるのかをCarpetless Dictionaryで見たのが以下です。

『No matching records found』となり、B3U13は存在しないことが分かります。つまり、B3U12を超えてしまった場合はリカバリができないということです。

carpetless-setup-basic-knowledge-6

続いて考えられるミスは、B3U12D8を狙おうとしたが通り越してしまったパターンでしょう。こちらも先の(2)に当たります。

結果は同じで『No matching records found』であり、リカバリ入力パターンが存在しないことが分かります。

以上から、メイン入力パターンに対するリカバリは存在しないことが分かりました。

carpetless-setup-basic-knowledge-7

続いて、最初の壁キックにて、緊張して1フレーム早く蹴ってしまった場合に備えてB2を見てみましょう。先の(3)(4)に当たります。

この時大事なのは、B2内で優秀なパターンを探すのではなく、B2U11~B2U13で優秀なパターンから探していくことです。

メイン入力パターンがB3U12D8R2なので、できる限り同じタイミングでポーズできるほうがやりやすい(色々都合が良い)ためです。

実際に探してみると、4切替にはなりますが『B2U12D4L1D4R1』が存在することが分かります。

RTA想定だと3切替以下のものを選びたいのですが、リカバリが無いよりはマシであることからB2U12D4L1D4R1をリカバリのひとつとして覚えると良さそうです。

carpetless-setup-basic-knowledge-8

以降は割愛しますが、このような感じでリカバリ入力パターンを探すことができます。

また、いくつかの候補まで絞った後は、ハイハイの互換性チェックも忘れずに行いましょう。

補足: OJセットアップの最終的な入力パターン候補

次セクション『上下左右くぼみと斜めくぼみの違いは?』も踏まえると、OJセットアップにおける入力パターンの有力候補は以下となります。

先のセクションでは紹介しませんでしたが、メインの保険としてB3U11R2D8R1というパターンがあります。

上位勢の間でも、これを全て覚えている走者・メイン+1リカバリぐらいしか覚えていない走者・これに加えて4切替や猶予1fのお守りまで覚えている走者と様々です。

※この一覧内の『猶予』は2回目の壁キックの猶予のことです。

種類 パターン 補足
メイン B3U12D8R2
(2切替、猶予2f)
上下左右のみ
メイン保険 B3U11R2D8R1
(3切替、猶予2f)
B3U12を狙った際に1f早く止めてしまった時の保険用、U11から1f送りするよりもR2の2f送りのほうが簡単であるため
B2リカバリ B2U12D4L1D4R1
(4切替、猶予2f)
B2になった時の上下左右のみのリカバリ
B2リカバリ B2U11R2D8Rd1
(3切替、猶予2f)
B2になった時の中途半端入力リカバリ、右下よりちょい上。ハイハイ2fと1f2f1f対応
B2リカバリ B2U11R2D8R1
(3切替、猶予2f)
B2になった時の上下左右のみのリカバリ。ハイハイ1f1fと3f1f対応

参考として、中途半端入力リカバリの動画を紹介します。動画内でB2U11R2D8DR1と紹介されているのがB2U11R2D8Rd1です。

上下左右くぼみと斜めくぼみの違いは?

N64コントローラのくぼみは八角形ですが、きれいに八角形の入力となる個体はなかなかありません。

例えば、スティックを真上くぼみに倒した際、理想上は『上80左右0』のように上入力のみが入るべきですが、個体によっては『上80左2』など、左右に少しだけ入る場合があります。

しかし、マリオ64では、8未満の入力値は0に丸められる処理があるため、この場合でも『上80左右0』と同じ結果となるのです。

一方、斜めくぼみの場合は、例えば左上であれば『上72左72』と8以上の数値なので、くぼみがズレていたらズレた通りに判定が入ってしまいます。

上記理由から、完全45度の斜めくぼみを前提としたセットアップを考えても実際には使えないので意味が無いのでは?という考えがあり、調査がなされていませんでした。

しかし、2025年になり実際に調査された結果、条件によっては完全に45度でなくても成立することが分かり今に至ります。

その当時に上がった動画が以下のDJセットアップの動画です。

斜めくぼみ有の入力パターンで採用できるもの

カーペットレスセットアップにおいては、最後の3フレーム以下だけが斜めくぼみであるパターンであれば、基本的には採用できます。

この条件がある理由は、早い段階から斜めくぼみが必要になるパターンほど厳密な斜めくぼみが必要になるためです。

コントローラの個体差を考慮すると、斜めくぼみが最後の3フレーム以下であれば実用に耐えうる範囲だとされています。

ただし、この条件を満たしたとしても斜めくぼみのスティック範囲によっては決まらないので、その点には注意しましょう。

ちなみに、Carpetless Dictionaryでは、テーブル下にある『Diagonal == Yes』ボタンを押すと斜め入力パターンも表示できます。

最後のお守りとして存在する中途半端入力パターン

斜めくぼみの入力パターンに加えて、リカバリ専用にくぼみを使わない入力(中途半端入力)パターンも考案されています。

ただし、speedrun.comルールに則る場合はスティック入力値の確認などはできないことから、スティックを倒す方向を覚える必要があります。

それでも倒す方向を覚えていればワンチャンス生まれ、最後のお守りとして機能するため、実際のRTAで使われています。

参考として、UDJセットアップの中途半端入力のリカバリ解説が以下となります(動画時間28秒~)。

補足: UDJセットアップはリカバリ力が高い!

現在主流となっているUDJセットアップは、メイン入力パターンが『B0U12D7DR3』であり、最後に斜めくぼみ(右下)を使っています。

これだけだとOJセットアップと大きな差がないように感じますが、このパターンを狙った時に最後のD7を通り越してしまった場合でも『B0U12D8DRr2』(DRr2は中途半端入力)でリカバリすることができます。

OJセットアップにはメイン入力パターンを補強するリカバリはないため、UDJセットアップのリカバリ力の高さが分かると思います。

さらに、通常UDJセットアップの亜種であるMCdUDJ(マリオ遠目視点UDJ)は、『B0U8L11DR2』がメイン入力パターンですが、最初のU8を通り越してしまった場合でも『B0U9N4D7DR2』でリカバリ可能であり、さらにD7を通り越してしまった場合でも『B0U9N4D8DR1』でリカバリ可能です。

B0U9N4D7DR2とB0U9N4D8DR1はどちらも中途半端入力ではなく右下くぼみなので、入力パターンだけでいえばMCdUDJのほうが優秀だといえるでしょう。

ポーズを入れる理由とポーズ送りの基本知識

最後に、実際にセットアップを学ぶ時に気になるだろうポーズについて解説します。

まず、1回目のGWK後にポーズを入れるのには以下の理由があります。

(1) くぼみを切り替えるフレームを通り越さないようにするため。
(2) くぼみ切替時に確実にくぼみからくぼみへ倒し変えるため。

(2)の意味ですが、くぼみからくぼみへスティックを倒し変える場合、ポーズ無しだと1フレームで倒し切れずに中途半端入力が入ることがあります。

それを避ける確実な方法として、ポーズを使っているという意味です。

また、(1)に関連する話ですが、ポーズでコマ送りすることを『ポーズ送り』と呼びます。

ポーズ送りには基本知識があり、それを知っているかどうかで成功率が大きく変わるため、以下3点は覚えておきましょう。

ポーズ送りのコツ

マリオ64において、ポーズできるボタンはスタートボタンのみですが、ポーズを解除できるボタンはスタートボタンとAボタンの2種類あります。

これらボタンを以下のようにうまく組み合わせることで、ポーズ送り実施時に求めるフレーム数だけ進めやすくなります。

  • 1fだけ進めたい時: Aボタンでポーズ解除し、その後すぐにスタートボタンを押すと1fになりやすい。『Aスタ』と呼ぶこともある。
  • 2fだけ進めたい時: スタートボタンでポーズ解除し、その後すぐにスタートボタンを押すと2fになりやすい。『スタスタ』と呼ぶこともある。

ポーズ解除後の動き出しは2f後

マリオ64では、ポーズを解除するボタンの判定が入った後、2f後にマリオが動き出します。

1f後ではないため、Aボタンでポーズ解除し、その次のフレームでスタートボタンを押してしまうとポーズされずにそのまま進んでしまいます。

Aボタン→スタートボタンを早く押そうとすると陥りやすいミスなので注意してください。

壁キックのAボタン持続を忘れずに!

カーペットレスセットアップは、1回目のGWK時に最大高度を出す前提となっているため、1回目のGWKからU11程度まではAボタンを押しっぱなしにする必要があります。

ですので、基本的には、U11程度まではポーズをAボタンで解除してそのままAボタンを長押しする操作となります。

途中でAボタンが抜けてしまった場合は、入力切替を間違えなければ2回目のGWKを出すことはできますが、高度が足りずに屋根に乗れないので注意が必要です。

この観点からも、最初の入力切替が遠い入力パターン(例えばU12やU13から始まるもの)のほうが優秀だといえます。

【実践編】ポーズ送りとポーズの時に見る場所

上記で紹介したポーズ送りの基本知識を含めた解説動画を作りました。

入力パターンは、DJセットアップの『B1U13D8R1』となりますが、他セットアップでも同じ考え方で覚えると良いです。

ポーズの時に見る場所の一例(走者に依ります)も紹介したので、ぜひ参考にしてみてください。

また、上記動画を見た後、以下の動画(英語解説)を見てみるとより理解度が上がると思います。参考にどうぞ。

【実践編】よくある失敗例と対策

先の解説動画でも紹介していますが、カーペットレスセットアップを実践するにあたり陥りがちなのは「正しく入力しているのにうまくいかない!」というものです。

この場合は以下を確認してみてください。

(1) 三段ジャンプまでの入力を間違えて覚えていないか
(2) スティックがしっかりくぼみに入っているか
(3) Aボタンが途中で抜けていないか

(2)の補足: くぼみにしっかり入っているか気になる場合は、スティックを1周ぐるりと回してからくぼみに押し込むようなイメージで倒してみると良いです。

(3)の補足: 正しく入力しているはずなのに[!]箱の光り方が違う場合や、2回目のGWKは出るけど高さが足りない場合は、Aボタンが途中で抜けていないかを見直してみましょう。

【実践編】よくある失敗例と対策(ちょっとマニアック)

UDJセットアップで起こりやすい失敗例として、三段ジャンプ時点で座標がズレていてうまくいかない場合があります。

この場合は、『ハイハイ2fの補足解説』で少し触れましたが、ハイハイのスティックに問題がある場合があります。

ハイハイは全て真左くぼみ全開倒しを前提としていますが、実際やってみると真左くぼみ全開倒し2fとならずに、真左くぼみ全開倒し1f→中途半端倒し1fになる場合があります。

この場合、マリオの角度は問題ありませんが、座標がズレてしまいます。結果、正しく入力しても2回目のGWKが出なかったり、スティックの角度範囲が微妙に変わったりします。

対策として、ポーズを入れて中途半端入力が入るのを確実に避けたり、真左ではなく左上くぼみにして緩和したり、座標ズレを前提にスティックの角度範囲を覚えたりする等があります。※左上くぼみにすれば必ず避けられるわけではありません。

おわりに(+参考動画)

当ページにて、カーペットレスセットアップを学ぶ際に知っておくべき基本知識をまとめました。

この知識に加えて、セットアップ固有の知識もあります。そちらは『レインボークルーズ てんくうのおやしき』ページにて紹介する予定です。

その他、以下のKANNO氏によるStreaks動画が細かいコツ(特にリカバリ周り)や入力の参考になるため、ここで紹介しておきます。