【マリオ64 RTA】BitDWバトル しっぽバグを使ったクッパ投げを解説

解説やみのせかいのクッパ

2020年5月。『やみのせかいのクッパ バトル』にて、しっぽバグを使ったクッパ投げのアイデアが上がった。

このアイデアを独自に調べてみたので、タイム差やメリット・デメリット、コツを紹介しよう。

なぜしっぽバグを使うと速くなる?

しっぽバグを使う回し方が速い理由は、「しっぽを掴むまでが速くなるから」ではないので注意してほしい。

むしろ、しっぽを掴むまではしっぽバグ無しのほうが2フレーム速い。

では、なぜしっぽバグを使うとタイムが速くなるのか――それは、クッパを爆弾寄りで掴めるためである。

以下の画像は、しっぽバグを使わなかった場合のしっぽを掴む位置だ。

bitdw-battle-tail-glitch-1

それに対し、しっぽバグを使った場合の位置は以下となる。

bitdw-battle-tail-glitch-2

床の模様(赤線)を見てもらえば分かると思うが、しっぽバグを使ったほうが爆弾寄りで掴めるのである。そのため、最終的なタイムも速くなるわけだ。

タイム比較

以下が比較動画になる。(US版を使用)

この動画の左半分は『しっぽバグ有り 4分の3回転』で25.23秒カギタッチ

これに対し、右半分は以下となっている。

(1) しっぽバグ無し 1周+4分の1回転 25.83秒カギタッチ(by 70枚idealrun)
(2) しっぽバグ無し 4分の3回転 25.56秒カギタッチ
(3) しっぽバグ有り 4分の1回転 25.13秒カギタッチ

参考用に4種類の動画を用意したが、RTAで使うことを想定すると、

  • しっぽバグ有りの場合は4分の3回転(25.23秒)
  • しっぽバグ無しの場合は1周+4分の1回転(25.83秒)

が普通で、これらの差は0.6秒だ。

短距離カテゴリなら、十分大きいタイム短縮かもしれないが……。

メリット・デメリットを確認しないと何とも言えないところなので、次のセクションで確認してみる。

メリット・デメリット

メリット

(1) クッパを回すのが遅くても4分の3回転でOKなこと

しっぽバグ無しで4分の3回転を狙うには、クッパを早く回さないといけないのはご存じだろう。

しっぽバグを使った場合は、爆弾との距離が近い分、回すのが遅くても余裕で当てることができる。

(2) クッパを思い切り回しても良いこと

『しっぽバグ無し 1周+4分の1回転』はクッパを転がして当てるのが最速となる。たが、全力で回すとクッパが思い切り飛んでしまうため、最後にスティックを調整しなければならない。

一方、『しっぽバグ有 4分の3回転』は思い切り回すとちょうど良い具合になるので、その点は楽なのではないだろうか。

デメリット

(1) しっぽを掴めなかった場合はそのままロスになること

しっぽバグは、二段ジャンプ+パンチを出した後にバグが成功したかどうかが分かるものとなっている。

それゆえ、二段ジャンプ中に「これはしっぽバグに失敗してるから、普通に掴みに行こう」みたいな判断ができないので、失敗したらその分ロスになってしまう。

(2) 二段ジャンプの高さが絶妙なこと

しっぽを掴むまでの二段ジャンプは絶妙な高さとなっている。失敗するとクッパの甲羅にぶつかりロスになるので、少しリスクが高いかもしれない。

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(3) クッパが向く方向を調整しないといけないこと

二段ジャンプをした時、

  • (画面上で)マリオが左にいる場合はクッパは左を向く
  • (画面上で)マリオが右にいる場合はクッパは右を向く

仕様となっている。

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指で回す場合は反時計回りに回すと思うので、クッパを左に向かせなければならない。実際にやってみると、この向き調整が意外と難しい。

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総評

デメリットをまとめると『見た目よりも安定しない』。これに対して、大きいメリットが『0.6秒速くなる』ぐらいしかない。

なので現状は、『「ちょっと遅いなあ」というペースで走っている時に使ってみる』といったところではないだろうか。

しっぽバグのコツ

私が調査した時に気づいたコツを流れで紹介しよう。

(1) QJKを最速で出せた場合は、二段ジャンプはAボタン最大で良い。

QJKが最速で出なかった場合は、二段ジャンプの高さを少し抑える必要がある。

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(2) 反時計回りで回したい場合はクッパを左に向かせる必要がある。二段ジャンプ時に少し左を通るように調整しよう。

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(3) 二段ジャンプ下降時はクッパのしっぽ付近を意識すること。(しっぽに近づかないとしっぽを掴めるフラグが立たないため)

着地位置の目安は『床のライン模様より少し手前』。(ライン模様の角を目印にすると良い)

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(4) 着地したらすぐパンチを出す。US版の場合、9.23秒しっぽ掴みが最速(?)。

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(2)の二段ジャンプ空中時に左→右と入力すると、クッパもそれに合わせて左→右と向きを変える動きをする。

この動きをしてくれたほうがしっぽが掴みやすそうに感じるものの、着地時にすぐパンチを出しても掴むことができないので注意が必要だ。

むすび

最近上がった『BitDWバトル しっぽバグ』に関してまとめてみた。

デメリットを解消できるような安定法があれば、しっぽバグが主流になる可能性が高いので、興味の湧いた方は改良を試みてほしい。